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紙を用いていても、沼尻昭子の作品は構築的である。かなり厚手の和紙を用い、それによる不定形なかたちをつなぎあわせることによって立体作品となる。不定形なかたちは、面的に使われるため、全体として変則的な「多面体」となる。また、それぞれの面をつなぎあわせるとき、縁(へり)が立つように処理されるため、この変則多面体は異なる幾何学的イメージから遠ざかり、外側からかけられる行為との関係律をイメージさせるものとなる。
そのため、沼尻の作品にあっては、物体のボリュームは、“ふくらむ”というムーヴメントをもたらすのではなく、逆に“しぼりこまれる”とか“そぎとられる”という印象を与えるようになる。この方法は、紙を幾何学形の客体とみる志向性に近いイメージを与えつつ、実のところ物質と行為の関係に立つ作品であり、紙という素材質がそれをよりユニークなものに変えている。 たにあらた(美術評論家)
by akiko-numajiri
| 2011-04-28 23:35
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